鶏問答にわとりもんどう

 

チーム岩戸開きの活躍観察して起きた気づきと、段取りをしたオモイカネの思い方

 

それらを書かせて頂く前にまず、古事記に記された天岩戸前での一連の出来事について発見した中で、最大の謎をご紹介する。

 

岩戸を開く準備として、初めに「常世の長鳴鳥を集めて鳴かせた」とある。

 

太陽出ていないのにどうやって鳴いたのかの謎

 

何しろ真っ暗なのである。

 

天上界とされる高天原も暗いし、その影響で地上界も暗い

 

「因此而常夜往(此れに因りて、常夜往く)」

 

となった訳で、現代語訳には「永久に夜が続いて行ったのです」とか「こうして日光のない夜だけがいつまでも続いた」とか書かれている。

 

永久に夜が、とは随分軽い見積もりで永久を使っている。

 

「一生見ていられる」とか「永遠語れる」みたいな、なるべく大袈裟にして強める言い方って和銅の頃にもあったのだろうか。

 

 シンプルに「お日様隠れてからはずーっと夜だったよ」位で、十分な気もする。

 

そんな真っ暗な高天原に、集められた常世の長鳴鳥

 

ここで更に出て来るのが、

 

常世とこよって何処なのかの謎。

 

常世について調べると

 

「 古代人が、海のむこうのきわめて遠い所にあると考えていた想像上の国。現実の世とはあらゆる点で異なる地と考えた国で、後に不老不死の理想郷、神仙境とも考えられた国」

 

や、

 

「死者の行く永遠の世界。黄泉の国」

 

と、出て来た。

 

海の向こう。

 

古事記の現代語訳の中に「海外の国から渡って来た長鳴鳥」と書いてあるものを発見した。

 

家禽としてのが生まれる元となったとされるのは南アジアに古くから生息していた赤色野鶏せきしょくやけいやインドに居る灰色野鶏はいいろやけい

 

交配により生まれた長鳴鳥を海外より輸入・飼育していたものを、今回の戸開きイベントの為に集めたのだろうか。

 

そうなると高天原と諸国の位置関係って人の認識の中でどうなってんのかと、地球儀を取り出して興味深く眺めた

 

  

野鶏の種類についても「せきしょく」と音読みになったり「はいいろ」と訓読みになったり、人によるモノコトの定め方は気儘にふわふわする。

 

常世についても不老不死の理想郷や、若返りに結びつけ等と書かれている一方で、死者の行く永遠の世界とも書いてある。

 

覚めてみると、「肉体死ではなく自我の古い殻を出る“我と言う概念の死”を経て至る所を示している」のだと自然に分かるのだが、覚めない意識にとってはずっと

 

死んでるのか死んでないのか

 

その辺りが定まってない、つね

 

として、理想郷のまま宙に浮いている

 

 

こうした“常世ふわふわ保存”も、不覚感覚ならではの離れ業と言える。

 

古事記の言う常世が何処のかは分からないまま。

 

だが経路は不明でも常世の長鳴鳥ことが、岩戸前に集められたとははっきり書いてあるし、それが夜明けを示す鳴き声を求めての招集だったことも明らか。

 

さて、どの様になれば太陽ない状態鶏が鳴くのか。

 

 

この問いを虚空に放返って来た答については、来週記事にてお知らせ申し上げることにする。

 

気が向かれたら皆様も問いを放って答を受け取ってみられることをお願いする。

 

浮かんだものを自由に記すふろくもこしらえておいた。

 

お楽しみ頂ければ何よりである。

 

光は日のみにあらず。

 

(2022/4/25)

《4月のふろくその1・鶏問答メモ》  

 

左側の暗い中に集まった鶏達が、「おっ、夜明けだぜ!」と感じて自然に鳴くことが出来る様にするにはどんなモノコトが必要か。

 

虚空に放った問いに答えて、何かイメージが来ましたらそれを描き足されてみて下さい。

 

右側の赤い部分は、左に描いたものについての解説や、受け取った答から気がついたことを書く欄になっています。