軽い口当たりで中身はとても味わい深い題材の為、歌詞の引用も一部にして簡潔を心がけましたが、まあまあ長くなりました。

あいすみませんが、手の空かれた時にでも気楽にご覧下さい。

では記事へ。

 

《愛はみえるか》

 

 

“君の世界が奇妙なことでいっぱいになって
重力すらここにつなぎ止めることが出来なくなったら

何を見失っているかに気づくことだ”

80年代に流行り、当時ディスコでよくかかったらしいこの曲。

 

 曲の流れは全体にご陽気な感じ。一方、歌詞は深いメッセージを含んだ内容となっている。

 

注:映像は大変に気が散る、世にも馬鹿馬鹿しい内容になっています。 


見失ったと歌われる“何か”は「灰色の空をに」つまり、モノクロの世界をカラーに変えるもの。

モノクロとは、形のみを見る世界。
そしてカラーとは形の内外を満たすをも含め感じ見る、則ち「観る」世界。

それに気づいてと変化を促す歌詞に、続いて別れの場面が描かれる。

 

原詞のみですが気になる方はこちらで確認。


 “彼女(girl)が君の元を立ち去れば、
君の夢はバラバラに砕け散ってしまうだろう
生きる理由、別れる理由
意味なんて訊かないでよ
誰にも分からないんだ 
君の情報をみてみろよ
答はたったひとつ
そこに真実がある”

ちょっと長いが、大変重要な箇所なので簡単にして載っけてみた。

 


 「君の情報(Your Information)」とは、何だろうか。

インフォメーションは知識情報の意味もあるが、もっとシンプルに、「お知らせ」とも訳せる。
 
Inform分解すると、「In(内側に)+form(形を与える)」
 
「みる必要があるのは、後に続く歌詞に出て来る本の表紙(cover)にも象徴される外の何かではなく、内側である」ことが示されている。

カバーで止まらずに内、に込められたメッセージを観ると言うこと。


Lookは「眼差し」「姿・面影」の、両方を意味している。


観ると同時に観られる。

見事なものである。

不覚のがバラバラに砕けて解けた後でないと、愛の姿は立ち上がらない。

不覚の「君」にはショックかも知れないが、ガールが去ったと言うのは朗報。

真の愛は、成長したの間に育まれるものであり、夢見る少女では役不足だからだ。

 


 の終わりが、の始まり。

がみえる」と言うことは、外見だけで見ずに、奥の真実を感じ取れるようになること。

その為に「みよ」と示された、「君の情報」とは、一体何か。

「答はたったひとつ」の歌詞の通り、どの端末の内にも同じ知らせ同じ真実が記されている。

あなたは
母であり
子である。


全母であり、同時に分神である。


この答を認め、腑に落として初めて、天意からの愛によって自らの波動が軽く精妙なものに変化する。


そして、周波数の上昇に伴い一致する。

地が昇ることは天が降りることとも言える。

 


Heavens avobe(頭上に在る天国)が降り、地上の楽園がここに完成する。

その為に兄弟姉妹、つまり端末みんなが、更に言えば一つの端末の中の全要素が、揃って協力し合う。

それを、この景気のいい曲は数分の内に愉快な調子で教えてくれるのだ。

決して、有り難味を出さず。
何と言うか、気安い感じさえする。
 


メッセージは、
メッセンジャーが立派に見えるかではなく、
伝わるかどうかが、

ABCと言うバンド名にも、その心意気が表われている様に感じた。
何しろ、単なる文字の並び

何か意味を持つ単語を使って、崇高さ迫力可愛らしさ等を加味していない。
 


 敢えて受け取れるのは、「順番通りの素直さ」位である。

シンプルで、すんなりしていて、いっそ最も粋かも知れない。


はみえるか。
答は勿論、Yesである。

物理次元上には決して見えない天意を、様々な姿形や行いを通じて「みえる化する」のが愛の役割なのだ。

 


みえるみえないどころか寧ろ、「みせんでどうする」ものである。

全母である自らに向けてたる自らが、みせんでどうするもの。

目が覚めているいないに関わらず、直ぐそこから、今そこから、発揮出来る。

そして、そこをすっ飛ばして、目覚めた後の、より精妙な愛の発揮など、求められるはずがないのだ。

 

愛をみせよう。

(2018/6/7)