ロッキーから教わるものが余りに深い為、一旦軽めの記事を挟み、木曜分で改めてお伝えることにしました。

今週は、月曜記事が風味の変わったおむすびなら、木曜記事は薔薇色の鉄球です。

では記事へ。

 

《てんとう虫のサンバ》

 

 

あなたと私が 夢の国
森の小さな教会で
結婚式をあげました


照れてるあなたに虫達が
くちづけせよとはやしたて
そっとあなたはくれました

 

赤青黄色の衣装をつけた
てんとう虫がしゃしゃり出て
サンバにあわせて踊りだす


愛する二人に鳥達も
赤いリボンの花かごと
愛のくちづけくれました

 

今日は楽しい夢の国
森のおまつり舞踏会
白いドレスで出掛けます


幸せ誓ったおいわいに
森の可愛い虫達が
楽器を持って集まった

 

赤青黄色の衣装をつけた
てんとう虫がしゃしゃり出て
サンバにあわせて踊りだす


まあるいまあるいお月様
愛の光でほほえんで
森の月夜はふけました

 


何の気なしに、この曲へ意識を向けていてある時ハッと気がつき「成る程なぁ」と頷いた。

夢の国とは、不覚社会のことだ。
不覚とは、人類がみているだからである。

喧噪に満ちた不覚社会も、全母から観れば虫がわんさか居る森程度。

長閑で可愛いものなのだ。

 

その中の「小さな教会」は各自の端末の「変容の実現」を表している。


 「虫」エゴプログラムに巣食う、様々な拗らせデータの象徴。

 

虫は、敵ではない。

照れてばかりで煮え切らない分割意識に向けて、「くちづけせよとはやしたて」る役割をしているだけである。
 

「キ・スしろ!」「キ・スしろ!」的なコール。


 そしていよいよ分割意識御神体にくちづけ、息が合って真の呼吸が成されると、虫達はそれを祝う。

サンバを踊るのがてんとう虫なのが又、象徴的。
 
LadybugやLadybirdとも呼ばれるてんとう虫。


レディーとは高次元のファーストレディー的存在、聖母マリアのことを意味する。

 


 マザーグースの中に、てんとう虫へ「家が火事だからお帰りよ」と帰還を促す歌がある。

この虫が変容と言う真の帰還に関係していることを、無意識に読み取って書かれた歌と言える。

『てんとう虫のサンバ』では、マリアの名を受けた天の道を求める虫が、新郎新婦を踊って祝う

夜の場面になり祝いの踊りは、舞踏会にまで拡大。
新郎新婦も踊り出し、虫も増えて楽器を奏でる

エゴ達の雑音はどれも、変容の昇華を待つ福音だったのだ。
 


 の戦いとか、仰々しい乱痴気騒ぎが横行する不覚社会は、くちづけの覚悟が出来ない花婿連中が、駄々をこねて脹らませたもの。

昇華が進むと、何につけシンプルでさり気なくなる

この可愛らしい曲は、虫のことも、夜のことも、邪魔にしていない。

闇に包まれた中、太陽に代わって丸い月が天に昇り、祝福する夜。

全身全霊で活かしきれば、本当はありとあらゆるものが恩寵であったと知れるのだ。

 

全てから、祝われてみる。

(2018/6/25)