《損得なき役》
順調に波が高くなり、ごった返す不覚社会。
それを観察する中で、世の中が作ったルールに興味が湧き、知る機会が増えている。
人々の暮らしを支えている地。
そこに立つ様々な建造物。
これらについて更に深く理解したいと、問いを発したことから始まったのだが、実に興味深く面白い。
ルールについて知ることは、人間について知ることに通じる。
理想を掲げる者。
逸脱に興奮を感じる者。
売ったり買ったり線引きしたり。
建てたり壊したり貸したり借りたり。
人々があれこれ動き回る中にあって、地も建造物も、それ自体はとても静かだ。
誰のことも苦にしないし、誰のことも優遇しない。
役割を果たすが、その役をしたとして地や建造物自体が何か得をしたりはしない。
これは金も同様である。
シンプルに役に立ち、それそのものは損も得もしない。
逆に言えば、役割を果たしたり、逆にそれを放棄したり、どっちつかずで先延ばししたり。
それに加えて損した得したと、わいわい騒げるのは人ならではの動きなのだ。