《地と味と楽しみ》
地の味わい深さを知る程に、各地での違いについても興味が湧いて来る。
収穫期はそれを味わう実践に適した時期と言える。
人が分かり易く何かの味を確認する時、「食べる」「飲む」と言う方法をとる。
食べるもの、飲むもの。どちらも多くは海を含む、地で育つ。
2025時点でエアープランツは基本的に食用とされていない。
地が育むものの味わいは、その場所によって微妙に変わる。
人が遠出をして、その土地ならではの産物を、その場だから叶う鮮度で味わう時、新しい体験として一際分かり易くなる。
勿論毎瞬、新しい体験ではある。
それでも多くの人は差異を頼りにモノコトを知ろうとしている。
分かり易く新しさを感じられる体験を挟むと、食べ慣れたものもまた改めて新鮮に味わうことが出来る。
人間が行楽での食事を好む背景には、分かり易い新しさを取り入れて日常を活性化したい気持ちもあるのだろうか。
それならばポイントは普段の暮らしから、なるたけ差を感じる場所で味わってみることになる。
大都市に暮らす人なら、その反対に。
気温が高めの地域なら、その反対に。
海の近くに住んでいるなら、どうだろう。
山に行ってみるのも面白いだろうし、海のない地域に行ってみるのも面白い。
普段口にする機会のなかったものを、味わう。
出来た元である土地にも意識を向けながら。
どうやって、どの様に出来たのかと、成り立ちを調べて見たり。
それは、人以外の種が行わないことではないだろうか。
他の生き物も「あの地域の木の実は、おいしい」などと憶えていて、そこに行くことはあるかも知れない。
それは己の記憶を頼りに、過去の味を再現する行いである。
人間が楽しみにする土地の名物も、誰かの記憶から生まれた評判から成り立っている訳で、人類全体で括るなら過去と言えば過去。
だが未体験である者が新しい味として感謝で楽しむ時、それは「おいしいから」を超える。
新鮮な驚きを起点に物理次元への理解を深めることは、観察者としての感覚を磨くヒントにもなるのだ。
滋味で、地味を祝う。
(2025/9/30)
9月のふろく《地と味と楽しみメモ》
食べていた時に気づかなくとも、こんなことを感じていたのかと、後で書きながら発見することもあります。
地から生まれる様々な味わいをゆっくりと楽しむ体験について、まとめるメモをこしらえました。
右上の黄色いフワフワにはお出かけになられた場所を、
柿の中には何を頂いたかを、
南瓜の中にはその時の味わいについて、どんなものだったかを詳しく、
栗の中には、その体験を通して味わい深く感じたことを、
左下の黄色いフワフワには、新しさを感じたことを、
右下に鳥居のあるフワフワには、味わえたことへの感謝を、
それぞれお書き頂ける様になっています。
天意からの愛で、物理次元からの愛を、集中して静かに味わって見られる時。
それはそのまま、今への祝福となります。
